千利休ゆかりの大徳寺や素戔嗚尊(すさのおのみこと)をお祀りする今宮神社がある紫野エリア。大徳寺や今宮神社をお参りしたあとは、話題の商店街「新大宮商店街」をぶらりお散歩し、ゆっくりとお買い物を楽しんでみませんか。
北大路通から北山通南北南北に約1キロメートル続く、新大宮商店街。今回は、北山通側から散策をスタート。北山通を南に進めばすぐに、蕪の絵の暖簾が素敵なお漬物屋「とり山本店」が見えてきます。「とり山本店」には、店主の息子さんが手がける唐揚げ専門店「とり山卯吉」が併設されており、季節のお漬物と、鶏めしや唐揚げのお弁当、コロッケなどのお惣菜が仲良く並びます。
月初めは近所の肉屋さんや魚屋さんと一緒に、3店合同の売り出しを行い、大変賑わいます。この売り出しの日には、限定のお惣菜「ぜいたく煮」が登場。「ぜいたく煮」とは、たくわんの塩分抜いてお出汁で焚いたもの。この味を目当てに足を運ぶ人も多いのだとか。
「とり山本店」の次に向かったのは、紫竹通の南側にある「森川果実店」。新大宮商店街開設当時から営む果物店で、遠方からのファンも多いお店です。これから冬にかけては、信州・安曇野産の林檎が店頭に並ぶそうだ。
お店の方におすすめを聞いてみると、「ごほうびバナナ」を教えてくれました 。熟成バナナで、こころがほどけていくような甘さを醸し出すのだとか。頑張った日のごほうびにしたくなりますね。
更に南に進み、今度は今宮通交差点にある「成寿庵」へ。2020年10月にオープンした和菓子店で、大福餅やお団子など四季折々の和菓子が揃います。
中でも人気があるのは、餡子とカスタードクリームの2種が選べるたい焼きと、もちもち食感の本わらび餅。たい焼きは目の前の鉄板で焼いてくれるので、熱々を味わうことができます。
熱々のたい焼きを片手に次に向かったのは、小柳通近くの「末廣菓舗」。創業88年の老舗和菓子店で、主に作ったその日に食べる朝生菓子を販売します。定番人気は、赤飯やみたらし団子、そしてわらび餅。
ショーケースに並ぶ生菓子は、春は桜餅、夏は水無月、秋は栗餅、冬はやきもちなど、四季や行事に合わせて移り変わります。和菓子を通して季節を感じられるのも楽しみのひとつですね。
最後に訪ねたお店は、北大路通の手前にある「郡 鶏肉店」。唐揚げや手羽焼、ねぎまの焼き鳥など、店主の手作り鶏料理はどれも美味しそうで目移りしてしまうほどです。悩んだらお店の方にその日の一押しを聞いてみるのもおすすめ。保育園帰りのお子さんがお店の前を通り掛かって、ショーケースに並ぶ唐揚げを晩ご飯のおかずにリクエストする、なんて微笑ましい場面もあるのだそうです。
新大宮商店街をぶらり歩いて、京のおいしいものに出会ってみてみませんか?
新大宮商店街 振興組合事務所
電 075-491-8914
営 9:00~17:00(土曜は13:00~)
休 日曜、祝日
所 北区紫竹西高縄町81-3
交 市バス停「下緑町」から徒歩4分
P なし
新大宮商店街ホームページ