船岡山バス停の近く、北大路通に面した角地に位置する「はしもと珈琲」さん。自家焙煎珈琲豆を購入するのも良し、店内で珈琲を味わうも良しの2通りの楽しみ方のある珈琲屋です。
以前は、京都を代表する珈琲の老舗イノダコーヒに勤めていらした店主の橋本政信さんが、イノダコーヒに勤めていた時に、独立して珈琲屋を営みたいと考えていたそう。同じくイノダコーヒに勤めていたお二方と1998年に開いたのがこのお店。珈琲屋を開くにあたって、全国から京都にお越しの皆様にもこの味を知って欲しいと、大徳寺や今宮神社等の観光スポットに近いということからこの場所を選んだのだそうです。
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カウンターに並ぶ珈琲豆は10種類、その他にも数種類の豆があり、どれも美味しそうで右往左往。その中でも特に気になった「アキオブレンド」を購入。購入した豆はその場で挽いてもらえるので、自宅にミルがない人でも安心です。
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このアキオブレンド、かつてイノダコーヒの焙煎を担当されていた猪田彰郎氏が自らの講演会で使用する珈琲としてブレンドされたものです。はじめは非売品でしたが、販売を希望する声が多かったために2000年ごろにはしもと珈琲で販売を始めたそうです。
そのお味は、飲んだ時に珈琲本来の香ばしさとほどよい苦さを感じ、喉を通った後にも舌先に苦さがほんのりと残り、余韻まで珈琲を感じます。「一人でも多くの人に美味しい珈琲を飲んでもらいたい」アキオブレンドに同封されている紙に記されている通り、珈琲好きがこの一杯から増えていきそうな商品です。
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店内には喫茶スペースも併設されており、むらさきのブレンド・北大路ブレンドを手ごろな価格で味わうことができます。
私が注文したのはむらさきのブレンド。飲んだ時から心地良い香りが広がるマイルドな珈琲で、酸味や苦みが得意ではない人や珈琲を飲みなれていない人にも優しい一杯。
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私が座った席のすぐ後ろ、北大路通りに面した窓際には焙煎機があり、タイミングが良ければ実際に焙煎を行っている様子をガラス越しに見ることができ、香ばしい珈琲豆が勢いよく機械の外に出る時の心地よい音が聞こえてきます。
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取材を行った平日午後の店内は、珈琲片手に談笑するお客さんも多く、船岡山界隈を観光した後に小休憩をするのにぴったり。底冷えの京都の冬に、内から外から温まることができる癒しの場所です。
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ひとりで本を読む時も、誰かと温かい珈琲をお供に話をしたい人も、自宅で美味しい珈琲を飲みたい人も、日常の中で珈琲と過ごす全てのシーンに合うお店です。気になった方はぜひ。
【珈琲豆】
アキオブレンド 300g 1232円
むらさきのブレンド 100g 389円
北大路ブレンド 100g 389円
船岡ブレンド 100g 314円
※取材当時(2021年12月現在)の価格
はしもと珈琲
電 075-494-2560
営 9:00~18:00
休 年中無休
所 北区紫野西野町31-1
交 北大路バスターミナルより市バス204,205,206船岡山 すぐ
P なし
instagram https://www.instagram.com/hasimoto_coffee/?hl=ja
ホームページ https://hashimotocoffee.web.fc2.com/index.html