史跡ウォークのレポートの中編です。
山頂に着きました。
三角点の隣にあるのはサイレン塔です。戦時中、京都のまちに向けてサイレンが鳴らされていたそうです。
次に、山頂の磐座を見ました。
船岡山は山全体が約2~3億年前に赤道付近の海底にあったチャートが隆起した岩盤だそうです。チャートは火打石として利用されるぐらい硬く、「船岡山は山全体が火打石なんですよ」とガイドさん。
大きな岩は信仰の対象となるので、船岡山の磐座も古代から崇敬されたのであろうとのことでした。
船岡山山頂から京都市内の素晴らしい眺望を見ながら、船岡山は平安京造営時、朱雀大路(千本通り)の北の起点となったと言われているというお話をお聞きしました。
こちらは旧猿舎跡。昭和期に猿舎があり、猿が2~3匹いたそうです。
その後、山頂の西側から船岡山を下りていきます。
左大文字がきれいに見えます。五山の送り火の時はよく見えそうですね。
中腹に「弘法大師爪彫り仏」という岩がありました。
「ここがお顔で、このあたり定印を結んで・・」と説明していただくと、なんとなく見えたような気がしました。上の方から見る方がよくわかるそうです。
この「弘法大師爪彫り仏」のあたりには、たくさんの石仏がありました。石灯篭もありました。
ここからは、船岡山の南側の道をまっすぐ進みます。
この道は比較的平坦で、散歩の人も多くいらっしゃいました。
縁石には小さい小石が規則正しく並べられています。
山頂の磐座の下にも層状チャートが見られ、山全体がチャートであるということがよくわかります。
後編へ続く。