史跡ウォークのレポートの後編です。
建勲神社南参道入り口に、船岡山についての説明と石碑があります。
豊臣秀吉が、大徳寺で織田信長の盛大な法要を営み、その後さらに信長公の霊をなぐさめるために船岡山に寺を建立しようとして正親町天皇より勅許を得たが、寺の竣工は中途に終わり、その後船岡山は信長の霊地として大切に保護され、明治2年に明治天皇が建勲神社を創建されたそうです。
船岡山の地の神、玄武神を祀る船岡妙見社があります。
「妙見」は北斗七星を祀っており、平安京の真北にあるこの船岡妙見社は重要で、建勲神社ができるまでは、この神社が船岡山の神社だったのではないかとのことでした。
続いて、建勲神社の本殿にお参りしました。
現況測量図を見ると、本殿の裏に、土塁、空堀、曲輪があったことがわかります。
近くで見られないのが残念でした。
これは宗教法人修養団捧誠会より建立奉納された白御影石の神石です。もともと、明治13年に船岡山に新たに建勲神社の社殿が造営された時には本殿はここにあったそうで、その後明治43年に現在の位置に移築されたそうです。
伏見稲荷大社命婦社の親神「船岡山の霊狐」を祀る稲荷命婦元宮と秦氏ゆかりの義照稲荷神社。
この稲荷命婦元宮は伏見のお稲荷さんの元宮だそうです。
最後に、建勲神社大鳥居です。京都府下最大の木造明神型素木造りの鳥居。材は、台湾阿里山産の檜だそうです。説明を聞いてあらためて見ると、確かに、素木のこれだけ大きな鳥居は珍しいと思いました。
今回は、約2時間、史跡や歴史に詳しい方にご案内いただき、船岡山について今まで知らなかったことを知ることができました。
「西陣歴史の町協議会」の皆さん、ありがとうございました。