連載『船岡山と私』 第2回「船岡山と音楽」~音楽クリエーター:白田 将悟さん編~

2024/3/12

毎回、その道のプロフェッショナルの方や地域にお住いの方などに、船岡山とその周辺の魅力を教えていただく連載「船岡山と私」。
第2回目は、【音楽クリエーター】白田将悟さんに「船岡山と音楽」をテーマにご紹介いただきます。

【白田将悟さんのプロフィール】

第2回「船岡山と音楽」~音楽クリエーター:白田 将悟さん編~

船岡山公園で音楽フェスを開催したい!

はじめまして!こんにちは。
京都の音楽クリエーター白田将悟です。

さて、この度は「船岡山と音楽」をテーマに本記事を書かせていただくことになった訳ですが、そのきっかけとなる、過去に私が制作を担当させていただいたイベントについて少しお話を。

2020年12月6日、船岡山公園で生演奏の音楽を聴きながら、区内のお店が出す美味しい料理やコーヒーを味わったり、素敵な雑貨を手にできる「船岡山マルシェ」が開催されました。

(手づくりの小物を販売するブース)
(北区の珈琲専門店「サーカスコーヒー」によるブース)
(参加者のみなさんは、色んなブースを巡りながら思い思いに楽しんでおられました)
(ヨーロッパ雑貨とロシアンフードの「Vesna/フードスタンド・コスモチカ」)

私はこのイベントの野外コンサートの制作(出演者との連絡調整、音響手配、客席運営など)、そして出演を担当させていただきました。

(ことりさんによるステージ)
(ベートルズさんによるステージ)
(おきあがりコボシ★さんによるステージ)
(子どもたちにも人気の京都市消防音楽隊)
(白田将悟によるステージ)
(takachoさんによるステージ)

ご覧のように天候にも恵まれ、そして当時はまだコロナ禍の影響下にあったにも関わらず、多くのお客様に立ち寄っていただき、最高のステージイベントになりました!

この船岡山公園内の野外ステージの魅力は、やはり「豊かな自然」と「京都の街並みを眺望できる」という点に尽きると思っておりまして、これらの最高のロケーションで、もっともっと音楽を楽しんでもらえるイベント、つまり「音楽フェスティバル」を開催できないか?と模索(妄想?)しておりまして、ひとりで胸を膨らませておる次第です(笑)

さてさて、具体的にどのような「フェス」が楽しそうか……

現実的に実施できるかはさておき、一旦は深く考えずに私の考えるステージプログラムのアイディアを、ありきたりなものも含めて挙げてみたいと思います。

  1. 京都市内で活躍するミュージシャンによる演奏
  2. 京都市内の高校・大学軽音楽部、社会人バンドによる演奏
  3. 歌手・バンド体験コーナー
  4. コスプレ大会
  5. テーマソングコンテスト

とりあえず5個挙げてみました。(もっといろいろありますが!)

1は船岡マルシェ野外コンサート出演者(私も含めて)もそうだったのですが、京都には様々なジャンルの素晴らしいミュージシャンがたくさんいますので、このフェスでもぜひお願いしたいところ。

2はただ地元の学校やバンドに声がけをして集めるのではなく、出演枠をあえて限定し、その出演権をかけてオーディションを実施するのがおもしろいと思う。例えば1年ぐらい前から京都市内の様々なライブハウスでオーディションライブを実施、時間をかけて実施することでフェスのプロモーションにもなると思う。

3は京都市内の音楽教室所属講師によるバックバンドの生演奏で、歌手・バンド体験ができるというもの。有名曲を10曲程度事前に用意しておいて、エントリーした方にそのバンドをバックに気持ちよく歌ってもらい、本格的な「ライブステージ」を体験してもらうというもの。小中学生ぐらいの、軽音楽部がまだないような子どもさんに限定するのもおもしろいと思う。(音楽教室のPRにも繋がる)

4は唐突な印象がありますが訳がありまして(笑)。船岡山は実は、「平安京遷都」や「応仁の乱」といった、有名な歴史的事件にゆかりがあるので、武将のコスプレで来場してステージ上で撮影会を実施したり、あるいは歴史の専門家を審査員にしてコンテスト形式にしたりするのもおもしろそうである。

最後に5。これは北区のお店・学校などにもぜひご協力いただきたいもの。事前にいくつかのお店や学校に協力を要請し、京都市内のミュージシャンが、そのお店や学校のテーマソングを制作し、この野外コンサートのステージで完成した楽曲を披露し、コンテスト形式で競わせるもの。グランプリを取ればミュージックビデオの無料制作ができたり、お店のBGM、その他ラジオCMで流れる等の特典を付けることで、お店や学校、制作したミュージシャンのPRにも繋がり、盛り上がると思う。

……と、構想を記してみましたが、これらのアイディアを実現するためには、まずは船岡山公園で、未来の公園のあり方や使い方を参加者ら来園者と一緒に考えるイベント「オープンパーク」を開催されている「FUNAGORA」さんと何か一緒にできれば、などと考えております。

このように、船岡山公園はいろんな形で活用できる可能性を持っているかと思いますので、この記事を読まれた皆様もぜひアイディアを膨らませてみてください!