職人のまちでもある、船岡山エリア。
古くより、ものづくりのまちとしての風土が育まれてきたこのエリアでは、歴史ある伝統工芸の工房はもちろん、近年では、新感覚のギャラリーや若手作家のアトリエなども続々と誕生しています。船岡山エリアの個性豊かな工房をめぐって、ものづくりの文化にふれてみませんか?
第3回目は、「京都西陣やまひで帯」をご紹介します。
西陣織メーカー「京都西陣やまひで帯」で体験する、伝統の西陣織×水引のコラボレーション
船岡山のふもとに構える西陣織メーカー「京都西陣やまひで帯」。刀剣とゆかりの深い建勲神社への聖地巡礼の帰りに立ち寄る“推し活”どころとして人気を集めています。
場所は、船岡山の北側。建勲神社の北参道入り口のすぐそばにあります。
「京都西陣やまひで帯」は、1967(昭和42)年、中京区で白生地卸として創業。婚礼用白無垢や織打掛の製作を経て西陣織の帯地を手がけるようになり、1989(平成元)年に現在の地に移転しました。
近年、「西陣織をもっと身近に感じてもらいたい」という思いから、オリジナルブランド『京美真心(きょうみしんしん)』を考案。西陣織と水引を融合させたアクセサリーを展開しています。
刀剣にちなんだアニメやゲームのファンたちが、好きなキャラクターのイメージとマッチする配色や模様のアクセサリーを求め、続々と訪れるようになったのです。
西陣織の生地に水引の花を付けたリボンタイプのアクセサリーは、ヘアゴム、ブローチ、クリップ、外出時に役立つ「目印リボン」など多彩。
すぐに買える既製品もありますが、西陣織の生地、水引の色、オプションパーツなど、好きなものを選んで自身の手で水引の花を作り上げるワークショップや、好きなものを選んで職人に仕上げてもらう“カスタマイズ”がおすすめです。「西陣織の生地は自社工房によるオリジナルで、花柄や華文、配色など、アクセサリー用に特別にデザインしています」と五島さん。
「水引の色は、100色ほどあります。水引はおめでたい縁起物なので、割り切ることのできない奇数の、3本または5本で作るんですよ」。
交差させたり、輪を作って上からくぐらせたり下からくぐらせたりしているうちに、ベースとなる「あわじ結び」が出来上がります。ここからさらにひと手間、ふた手間かけて「梅結び」を作っていきます。
西陣織生地のリボンに出来上がった水引の花をつけてもらって完成。 色柄やクリップの向きなど、納得の逸品に仕上がるようにときめ細かな心づかいでサポートしてもらえました。
西陣織と水引という伝統工芸品同士の共演は、和の極み! 自分だけのアクセサリー作り、ぜひ体験してみてくださいね。
京都西陣やまひで帯
電 075-432-6777
営 10:00~18:00
休 水曜
所 京都市北区紫野西野町1-2
交 市バス停「船岡山」から徒歩3分
p なし
京都西陣やまひで帯ホームページ