←「ものづくりの舞台・藤森寮で、ゆるりとガラス細工作りを体験(前編)」からの続き
北棟を堪能したあとは、中庭を通って南棟へ。
2階に上がると、なにやら和紙製品のギャラリーが目に飛び込みます。
こちらは「一閑張 夢一人」。一閑張とは、和紙を張り重ねて柿渋や漆で仕上げた、伝統的な生活道具のこと。オーナーさんはなんと14代目の家元だそうで、「これは200年前のものなんですよ~」など、さらりと出てくる言葉に驚かされます。さらに驚いたのは、一閑張は素敵なアクセサリーにもなること。イヤリングのかわいらしさにすっかりこころを奪われました。
※「一閑張 夢一人」は移転しました。
そして、最後に訪れたのが、ガラス細工のワークショップなどを手がける「glass studio may」。最初に訪れた「ガラス工房nazuna 薺」がバーナーを使った作品だったのに対し、こちらは板ガラスにガラスピースを並べてデザインしていく、フュージング技法のガラス体験・制作工房。「ガラスを好きなように並べるだけで作品になるので、初心者でも気軽にできますよ」と声を掛けていただき、実際に体験してみることに。
作ることができるのは、アクセサリーや箸置き、小皿、ペーパーウエイトなど。この日はリングとピアスのアクセサリーを2点作るプランをセレクトしました。
まず、土台となるガラスのパーツを選びます。すでに用意されているガラス板の形をそのまま活かすもよし、好きな大きさにカットするもよし。ガラスをカットすると聞くと、なんだかちょっと怖そうですが、丁寧に教えてもらえるので案外簡単にできました。
土台が決まれば、色も大きさも様々なガラスのパーツを思い思いに重ねていきます。どんな色が相性良いかな、意外とこんな色も合うかも、なんて色々試してみるのも楽しみのひとつです。アドバイスもしてもらえるので、デザインに迷ったらお店の方に相談してみるものおすすめですよ。
デザインが決まったら最後に上から糊をかけてパーツを固定します。ここまで来れば体験は終了。
この先の工程はプロにおまかせです。電気炉で作品を溶かし固めて、リングやピアスの金具を付ければ完成。作品は10日ほどで自宅に届けてもらえるので、体験そのものの楽しみと、完成を待つ楽しさの二度わくわく感を味わえます。
「glass studio may」には「ギャラリー森ノ魚」が併設されており、さまざまなジャンルのアート作品を目にすることができます。10月1日から11月3日までは、陶芸作家の鈴木隆さんの作品が展示されています。中には思わずクスリとなる作品も。気に入った作品は購入もできますよ。
なにか新しいことをしたいあなた。ものづくりを体験できる藤森寮にぜひ足を運んで「好き」を見つけてみてはいかがでしょう。
藤森寮
電 ショップにより異なる
営 ショップにより異なる
休 ショップにより異なる
所 北区紫野東藤ノ森町11-1
交 市バス停「大徳寺前」から徒歩5分
P なし
藤森寮ホームページ