←「船岡山博士」とめぐる船岡山散策ツアー!(前編)からの続き
船岡山を登って行くと萩の花が咲き,桜や松の木が見られました。山頂近くにはシイ,カシ,ドングリの原生林があり,多くの実が落ちていました。
山の中腹の北側には「あずまや」があり,北山連峰が望めます。
8月16日の五山の送り火の夜には,多くの人々でにぎわいます。
また,この広場の近くでは,チャートの層状の地層が見られました。
チャートとは,約3憶年前の深海底で放散虫というプランクトンの死骸が積み重なってできた岩石です。こんなにも綺麗に残っているのは珍しいそうです。
人々が時計を持ち歩いていなかった時代,ここからのサイレンの音で時間を知っていたそう。
大人になった今では,時計を持ち歩かないと生活に支障が出るような気がしますが,そういえば私も小学生の頃は地域のサイレンの音で時間を知っていました。
当時の生活のお話を聞いていると,社会は大きく変化しているのだと感じました。今,私たちが感じている当たり前も,何十年後かには全く変わったものになっているかもしれませんね。
山頂から見える青空と相まって,神秘的な眺めです。
船岡山の山頂からは,京都の景色を一望できます。
ここからは高さ131mの京都タワーも見えるのですが,その高さの由来はご存じでしょうか。
実は,この「131」という数字は当時の京都の人口が131万人であったことから来ています。また,京都タワーは灯台をモチーフにつくられており,かつての家々の瓦屋根を波に見立てて静かに照らしていたのです。
瓦屋根のお家がたくさんあった時代の京都タワー,見てみたかったです!
比叡山や如意ケ嶽(大文字山)からなる東山は,約6700万年前のマグマ活動によって隆起した地域でした。地殻変動で山が二つに分かれたことから,兄弟の山と言われています。
有名な山にそのような歴史があったことは興味深いですね。