ものづくりの舞台・藤森寮で、ゆるりとガラス細工作りを体験(前編)

2021/10/8

藤森寮外観

近年おしゃれなカフェやショップが増えている、鞍馬口通。
その中でもひと際アートなスポットが藤森寮です。歴史ある京町家を舞台に、ものづくりを体験できると聞いて訪れてみました。

藤森寮看板
(元は学生寮だった藤森寮)

藤森寮は市バス「大徳寺前」から徒歩5分、船岡山の南東エリアに位置します。この辺りは、昔ながらの京町家や銭湯を改装したカフェやショップが点在する最近人気のスポットです。

北棟と南棟 の2つの京町家が中庭で繋がる藤森寮。鞍馬口通に面した北棟 から足を踏み入れると、カラフルなガラス作品が迎えてくれました。

藤森寮「ガラス工房nazuna 薺」
(キラキラと輝くガラスのパーツ)

お店の名前は「ガラス工房nazuna 薺」。こちらは、バーナーを使ったガラス細工の作品を販売しているほか、トンボ玉やマドラーなどの制作も体験できるのだとか。ビタミンカラーの作品を眺めていると、自然と元気を分けてもらえるようです。
※「ガラス工房nazuna 薺」は移転しました。

藤森寮「ガラス工房nazuna 薺」
(バーナーで炙りながら、透明のガラス棒に白いドット柄を描いていく)

続いて訪れたのは、お隣の「アートスペース CASAne」。店主が作り出すメモ帳やレターセットをはじめとした紙もの作品と、うつわやアクセサリーなど全国の作家の作品を販売しています。中には、ボタンをモチーフにした陶器の作品も。あたたかみのあるクラフトの数々、いつまでも眺めていたくなります。

藤森寮「アートスペース CASAne」
(穴にゴムを通せばボタン型のヘアゴムに)

京町家ならではの急な階段を上った先にあるのが「アトリエ セレネッラの咲くころ」です。「こんにちは~」とお店を覗くと、笑顔のすてきなご主人が迎えてくれました。こちらでは、フェルト作品の制作販売をしており、ジャケット、ベスト、ストール、帽子などオリジナルデザインのものを手づくりしています。フェルト作品はお湯を掛けて絞って……という作業を繰り返してかたちにしていくため、意外と重労働なのだそう。

藤森寮「アトリエ セレネッラの咲くころ」
(羊の毛を重ねてデザインしていく)

2階の奥にあるのは、「漆工房 タラノメ」。その名の通り漆を使った作品を取り扱い、中には紐を巻いて作ったうつわなどユニークな作品も。

藤森寮「漆工房 タラノメ」
(紐を巻いて作ったうつわに漆を塗って仕上げる「紐乾漆」の技法を用いる

お店の奥は工房になっていて、実際に作業をする姿を見ることもできますよ。

藤森寮「漆工房 タラノメ」
(作業の様子を間近で見ることができる)

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