まだまだアルアル「船岡山」の見どころ(中編)

2022/2/10

(地図上の番号は、小見出しの番号と連動しています)

9.旧ラジオ塔

昭和10年(1935年)の船岡公園開園にともなって、建造された。
ラジオ塔は、昭和5年から戦中にかけて、ラジオ放送を流すために、全国で300基以上設置され、国民の情報の収集源であった。

10.野外演奏場

バックに左大文字山が見える最高のステージである。
テレビドラマ『ミヤコが京都にやってきた』の撮影現場として使われた。

11.扇型などの敷石

ラジオ塔から頂上へ行く小道の間に扇形などの敷石が設置されている。
思わず、敷石と敷石の間を飛んでみたくなる。

12. 低木樹木の小路

頂上に誘う小道には、季節によってニシキギやハギ、そしてアセビが咲き乱れる。
「京都自然200撰」の第1号に認定された船岡山では、メジロ、マヤガラ、エナガ、ヒヨドリなどの多くの野鳥が観察できる。

13.山の中腹のあずまや(東屋)

野外演奏場の小道をはさんで北側にあずまや(東屋)があり、市民が語らえる休息の場である。
8月16日夜の五山の送り火では、鳥居を除いて4つの形が遠望できるため、あずまや周辺は多くの人でごった返す。

14.記念碑

頂上への小道とあずまや(東屋)との間に記念碑が建立された。
大徳寺総見院が菩提寺である侯爵近衛文麿の書である。
紫野地域一帯の土地区画整理が行われたことを記念する石碑である。

15.船岡山城の土塁・空堀跡

頂上へ行く小道の三差路、建勲神社裏の森林に船岡山城の土塁・空堀跡が見られる。
建勲神社裏の神域は朱色の玉垣で囲まれている。

16.宝篋印塔(ほうきょういんとう)と地蔵群

船岡山に残された墓塔・供養塔を集め礼拝供養したもの。
礼拝することで、罪が消え、災害から免れ、死後は極楽浄土へ生まれ変わる功徳があると言われた。

17.旧国旗掲揚台

宝篋印塔横の頂上への小道途中に旧国旗掲揚台が建てられた。
搭の後ろに国旗を挿し組む溝跡が残る。
祭日や記念日には、船岡山山頂に国旗がはためいていた。

まだまだアルアル「船岡山」の見どころ(前編)

まだまだアルアル「船岡山」の見どころ(後編)