北区には10軒以上の銭湯があり、特に船岡山周辺は銭湯密集地といえるエリアです。今回はそんな船岡山エリアの銭湯をピックアップしてご紹介します。
♨その1:エリアを代表する銭湯「船岡温泉」
大正12(1923)年に創業した料理旅館「船岡楼」にルーツを持つ船岡温泉。千本鞍馬口から少し東に進むと見えてくる、どっしりとした唐破風造の建物が船岡温泉です。 脱衣所の欄間や天井の装飾、浴室の華やかなマジョリカタイルなど、まるで美術館のような魅力がぎゅっとつまった銭湯です。
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♨その2:やさしい笑顔のご夫婦が迎えてくれる「むらさき湯」
堀川北大路の交差点から一筋南側の通りに、むらさき湯はあります。昭和5(1930)年創業という100年弱の歴史を持つ銭湯です。当時は大工さんが少なく、むらさき湯はなんと船大工さんが建設したのだそう。経営する林夫妻は、多彩なイベントを企画したり、オリジナルグッズを製作したりと、人が集う銭湯の魅力発信にも力を入れていますよ。
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♨その3:深夜2時まで営業する「門前湯」
大徳寺のすぐ近く、「新大宮商店街」で知られる大宮通沿いにある門前湯。昭和初期の創業で、昭和13(1938)年からは吉本さん一家がその暖簾を守っています。15時にオープンして、閉店はなんと深夜2時!毎日通う80代の常連さんもいるというから驚きです。一方で、学生時代を京都で過ごした方が何十年ぶりに訪ねてくることもあるのだといいます。人々の暮らしと思い出にそっと寄り添う銭湯です。
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♨その4:鮮やかなタイル絵に圧倒される「金龍湯」
北大路大宮交差点からすぐ。北大路通の一筋北側に、金龍湯はあります。金龍湯の特徴はなんといっても、浴室の中心にお風呂があること。奥に広がるタイル絵を眺めながら、ゆっくりと湯船に浸かることができます。タイル絵は創業当時である戦前に描かれたものですが、どことなく外国を連想させる風景が広がっていますよ。
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♨その5:令和5(2023)年にリニューアル!レトロさと新しさを兼ね備える「紫野温泉」
大徳寺の門前に位置する紫野温泉。学生マンションの1階にあり、若い人にも愛される銭湯です。こちらでは定番の番頭スタイルではなく、フロント方式をとっているため、銭湯初心者でも気軽に訪れやすい仕組みがうれしいところ。令和5(2023)年秋にリニューアルしたばかりで、ラドン鉱石が入ったお風呂や真っ白なミルキー風呂が人気。お座敷の休憩所もリラックスできると評判です。
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♨おまけ:元銭湯の魅力はそのまま、おしゃれなカフェに!「さらさ西陣」
船岡温泉のほど近く、鞍馬口通沿いにある「さらさ西陣」。どっしりとした唐破風の屋根とマジョリカタイルが印象的なお店です。店内には、高い天井や男湯と女湯を仕切る壁など、銭湯だった頃の面影がたっぷりと残ります。いち押しのキャロットケーキを味わいながら、のんびりと過ごすのがおすすめです。